【WAREHOUSE “NONPAREIL BLOUSE”/サイズ42】
■ 「時間の経過までも再現する」──ウエアハウスという哲学
1995年に大阪で創業したWAREHOUSE & CO.(ウエアハウスカンパニー)。
創設者である塩谷陽一・昌宏兄弟は、アメリカンヴィンテージの研究を通して、単なるリプロダクトではない“経年変化そのものの再現”を目指しました。
その理念は、「古着のコピー」ではなく「時間の写し取り」。
当時の縫製仕様、糸の撚り、染色ムラ、旧式力織機によるテンションの弱い生地──
すべてを当時のままに再現し、“デニムが時を刻む過程”を現代に蘇らせることを目的としています。
この【Nonpareil Blouse】は、まさにその哲学を最も象徴する一着です。
1880〜1890年代、まだ“Gジャン”という概念すら存在しなかった時代のデニムブラウス(作業上着)を再構築。
ウエアハウスが20年以上積み重ねてきた知見と技術を凝縮した、ブランドの根幹をなすモデルです。
■ 日本デニムカルチャーの礎として
1990年代、デニムの黄金期を再現した“レプリカ四天王”が登場します。
林芳亨(Denime)、辻田幹晴(Fullcount)、山根英彦(Evisu)、そして塩谷兄弟(Warehouse)。
中でもウエアハウスは、**「素材・縫製・エイジングの科学的再現」**に最も重きを置いたブランドでした。
その技術力は業界内でも群を抜き、
NIGO氏が手掛けるHUMAN MADEの初期デニムラインではウエアハウスが生産協力を担当。
また、BEAMSとのコラボレーションでは、“現代に着るヴィンテージ”をテーマに多くの名作を生み出しました。
ウエアハウスのプロダクトは、単なるワークウェアの復刻ではなく、
**「日本のモノづくりが誇る文化的再現」**として、今や世界的に高い評価を受けています。
■ デザイン:Gジャンの原型を忠実に再構築
この“Nonpareil Blouse”は、19世紀後半のデニムブラウス(=Gジャンの原型)を徹底再現。
当時は「LEVI’S」も「Lee」もまだ誕生していなかった時代。
鉄道員や鉱夫たちが着ていた作業着こそが、後のアメリカンデニム文化の起点でした。
ウエアハウスは、現存する希少なアーカイブを解析し、
縫製ピッチ、カッティングライン、補強ステッチ、そして裾のシンチバック構造までを完全に再現。
130年前の合理性と美意識をそのまま再現した、まさに“動く資料”のような一着です。
■ ディテール:1世紀を越えて受け継がれる構造美
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セットインスリーブの独特な付け角度:労働時の可動域を意識した実用的パターン。
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小ぶりな襟:当時のブラウスに多く見られた短い襟腰を忠実再現。
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フラップなしポケット:機能性重視のシンプルなデザイン。
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シングルステッチ&幅広ピッチ:旧式ミシンならではの縫いテンションを再現。
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裾のシンチバック:ベルトレス時代の象徴。ワークウェアの原型的ディテール。
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巻き縫い+閂止め補強:強度と耐久性を両立した当時の構造。
これらすべてが、単なる“懐古”ではなく、機能としてのリアリティを伴う再現です。
■ 生地:旧式力織機によるローテンションデニム
素材には、ウエアハウスが独自開発したローテンション・セルヴィッジデニムを採用。
低速で織り上げることで、糸の凹凸やムラ感を最大限に引き出し、まるで当時の生地のような奥行きを再現。
インディゴは自然落ちするロープ染色で、着用と洗濯を重ねるごとに独自の表情を見せます。
“時間を味方にする生地”──それがウエアハウスのデニムです。
■ サイズ感とシルエット
42サイズは肩幅・身幅ともにゆとりを持つ王道サイズ。
19世紀当時のボックスバランスながら、現代でも自然に馴染む絶妙なシルエット。
Tシャツやスウェットの上から羽織るだけで、シンプルながら圧倒的な存在感を放ちます。
■ “Nonpareil”──比類なきクラフトマンシップの結晶
“Nonpareil”=“比類なき”。
その名の通り、この一着にはウエアハウスの哲学が凝縮されています。
130年前のワークウェアを単に復刻するのではなく、時間の経過とともに完成していく服として再構築。
袖を通すたびに、自分の生活の痕跡が一枚の布に刻まれていきます。
ウエアハウスが提案するのは、“新品の古着”ではなく、“未来のヴィンテージ”。
その思想が最も純粋な形で表現されたのが、このNonpareil Blouseです。
■ 採寸(cm)
肩幅:53.5
身幅:56.5
袖丈:61
着丈:63
※サイズ表記:42(需要の高いゴールデンサイズ)
※素人採寸のため多少の誤差はご容赦ください。
ゆうパケット匿名配送送料無料です。
他にもヴィンテージや現行古着を多数出品しております。
迅速に発送いたしますので、ぜひこの機会にご検討ください。
よろしくお願い致します。
(2025年 11月 6日 16時 06分 追加)N-23800