近年の艦船模型は、伝統のウォーターラインシリーズのみならず「艦これ」で新たなファン層が広がったのは嬉しいことですが、日本艦船に関する資料は敗戦時に多くが処分され乏しいのが辛いところです。
本書は、昭和時代から一貫して各国軍の戦記・写真・図面などを扱ってきた潮書房の軍事専門誌「丸」の内容を艦種毎に再構成した資料本です。
長年、古本で収集してきたのですが、気が付くとかなりの冊数がダブっていたので、お好きな方にお譲りします。
本書は昭和46年・50年刊行ですが、太平洋戦争に参加した日本海軍の全重巡洋艦18隻の、実艦の竣工前から最終時までの形態変化を追った写真と記事で、現在に至る考証の根幹をなす内容が満載です。
戦時中の最終時のみを扱った俄か本が多い中、本書では大正時代の古鷹型から、最後の新造となった利根型まで、各艦の度重なる遍歴を追いかけてあるのは素晴らしいです。
さすが軍事出版の雄、昨今流布されている温い写真集には載っていない稀少な艦上ディティールのクローズアップ写真や図面もふんだんに入っており、上記各型の考証や模型製作には大変役立つ内容です。
恒例となっていた豪華折り込み2点、池松均画伯によるカラーピンナップは正編では「利根」「摩耶」側面図、続編では航空巡「最上」二面図、精密公式図面は正編では「高雄」続編では「利根」です。
出品にあたりザッと確認したところ、書き込みは見つかりませんでした(その他細かい書き込みの見落としがあるかもしれません)。
経年の割に程度は良好と思いますが、個人保管の経年品につき、完全品をお求めの神経質な方はお避け下さい。
上記をご了解のうえ、ノークレームノーリターンでお願いします。
現在、本シリーズの他巻各種はじめ、1/700ウォーターラインや1/500ニチモの艦船模型、1/72や1/144、1/200等の飛行機キットの限定品や絶版品等を中心に各種出品中です。
順次、在庫整理でいろいろ出品していきますので、ウォッチ登録いただけると見逃しもないと思います。
その他出品中の品との同梱も可能です。ご相談ください。