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明治中期(30〜40年代)の掛売の出納記録の帳面です。二冊です。
※前回と同じ品物ですので、画像は前回のものを流用しております。
※入札時に個数を選択頂ければ、最大で4セット(8冊)までお譲りできます。
◎つけで物を買う時代の、売手とお客の間の、販売物品と支払い済か未払いかを記録する帳面です。業者がお客さんに品物を届けに通うから「御通」と言うのだと思います。判取帳との違って、御通は、お客様一軒毎に専用の一冊である点です。物品のつけでの売買だけではなく、出前のようなものにも使われます。
◎昔の祇で出来てます。少し藁半紙的な茶色ががって植物の繊維が見えるかなり昭和な紙です。
◎長野県の伊那町にあった酒屋さんの「重盛商店」がお客さんとの間で使う為の御通(通い帳)です。屋号は山五の様です。
◎128件の取引が記録できる物です(一頁に8件の項目があって、16頁あります)。
◎裏表紙にはお客様の名前を書く様になってます。「様」だけが印刷されてます。
◎一斗樽が一円五十銭、一升徳利が二十五銭との記載があります。
◎例えば、こんな記載があります。。「容器八御用立申上候へ共御返戻無之分ハ右丿代價ニテ御勘定申受ケ可申候也」。この文言の横に、先のような容量別の金額が書かれてます。4番目の画像をご覧ください。
◎明治中期(30年〜40年代)の品物と判断した根拠は以下のことからです。
※酒の一升あたりの平均価格は、日清戦争後の明治28年には、上級酒21銭、中級酒17銭、並級酒13銭です。因みに、第一次世界大戦後の大正十年では、上2 円50銭、中1円70銭、並1円20銭です。この御通帳に記載の一升の値段は、二十五銭となっています。
※1897年(明治30〜40年代)10月15日 に、 伊那村が町制施行により伊那町となりました。
◎サイズはだいたいですが、縦9.2cm、横4.5cmです。
◎重さはだいたいですが18g(一冊の重さ)です。
明治の時代〜昭和の中期くらいまでは、買い物するにも、徒歩圏内にあるお店です。配達も気楽に無料でやってくれます。そんな顔見知り同士なんで、「有る時払いの催促なし」みたいな売り買いです。そんな時には「通帳(かよいちょう)」が使われます。品物を配達してもらった時にはお金は支払わず、この「御通(おかよい)」に品物名と代金を書くのです。月末とか盆暮れに、集金に来てくれます。たいていは、その時にまとめて支払うのです。お酒や味噌醤油とかの生活用品が特にそんな感じです。
今回の品物は、長野県伊那町(今の伊那市)の重盛商店の通帳です。お酒の掛け売り用の帳面です。折れも傷もなく、きれいな状態の未使用品です。明治らしい繊維が見える紙質です。全ての文字が旧字体です。この状態で残っているものはかなりレアだと思います。この機会に入手されては如何でしょうか。
今後、今まで集めてきた、昭和な品物や鉄道関係を主体に出品してまいります。全体的に状態の良いものが多いと思います。フォロー頂ければ、きっと良いものに巡り会えると思います。
同梱
※同梱は、違う落札日の品物の同梱をご希望の場合は、必ず事前に質問欄から可否の質問お願い致します。お返事申し上げます。できる限り同梱の努力は致します。
発送
※発送まで二日から三日です。お急ぎの場合はご連絡下さい。土日祝は発送が出来ない事が多いです。
※急用で長期発送できない場合は、自己紹介欄に都度記載致します。
※ゆうパケット、ゆうパック、レターパックの場合、お問合せ番号(追跡番号)があります。その番号で下のURLから、荷物の状況が確認できます。
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