ご覧いただきありがとうございます。
今回出品いたしますのは、
ドラゴン 1/35 IV号戦車 J型 後期型
PANZER IV Ausf.J Late, Sd.Kfz.162/2
品番:6022 『'39-'45 SERIES』
商品説明
ドラゴン社製の1/35スケールキット「IV号戦車J型後期型」です。
1944年以降に登場したこのJ型後期型は、戦局悪化にともなう簡略化が進み、電動砲塔旋回機構の廃止や排気系の簡略化が施された、実戦末期のドイツ戦車を象徴する仕様です。
本キットは、ドラゴンがこの「後期型」の特徴を高い再現度で模型化した精密キットとなっており、ナイロンメッシュ製のシュルツェンや3種のエッチングパーツなど、当時としては非常に先進的な内容を備えています。
キット内容
キャタピラについて
このキットには接着・塗装が可能な**一体式可動キャタピラ(成型パーツ構成)**が含まれています。手間はかかりますが、完成後のリアルな足回りを求める方には最適です。
状態
未使用・未組立品です。
外箱には経年による角のスレ・小さな破れが一部ございます(写真参照)。
中身は欠品なく、全体的に良好なコンディションです。
発送方法
・おてがる配送(ヤマト宅急便)80サイズ予定
※プチプチ+段ボール梱包にて丁寧にお送りします。
※同梱発送も対応いたしますので、落札後にご相談ください。
歴史解説(このキットの背景)
本キットは、1994年に登場したドラゴンの“'39-'45 SERIES”の**第22作目(品番6022)**にあたります。
当時の模型界では、タミヤを筆頭とした「組みやすさ重視」の製品が主流でしたが、本キットは精密ディテール志向という真逆の路線を打ち出しており、ナイロンメッシュ製シュルツェン、3枚構成のエッチングパーツ、細分化された足回りなど、上級モデラー向けの設計で話題を呼びました。
この「IV号J型後期型」は、あえて人気のTiger Iと真っ向から勝負せず、“IV号戦車の本質的価値”を深掘りするモデルとして開発されたとも言えます。
とくに実車の末期的特徴(手動砲塔・省略型マフラー・装甲の簡略化など)を模型上で忠実に反映しており、細部再現へのこだわりが光る仕上がりです。
加えて、当時ドラゴン製品は日本国内でハセガワが代理販売しており、本製品の箱側面にも代理店シールが見られます。
さらに注目すべきは、本キットの発売が1994年であったという点です。
タミヤがIV号戦車J型(35181)を発売したのは1996年であり、本キットは「J型の模型化における実質的な先駆者」ともいえる存在です。
IV号戦車の最終仕様に先駆けて迫った、ドラゴンの意欲と先見性が感じられる製品です。
ひとこと
今ではなかなか入手困難となったドラゴン初期の傑作キットです。
当時の模型業界における「リアル志向の転換点」ともいえるこの一作を、ぜひお手元でお楽しみください。
ご検討、どうぞよろしくお願いいたします。