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【概要】
■出版:Aux ditions Lucien Vogel(パリ)
■発行年:1922年
■サイズ:約25 × 19.8 cm
■ページ数:全36ページ
■中綴じ・製本されていない形(オリジナルの状態)
■技法:ポショワール彩色(手彩色ステンシル)版画 8枚+手彩色挿絵 8枚
■状態:経年による軽いヤケ・シミがありますが、
全体として非常に良好なコンディションです。
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確認することが出来ます。
【作品について】
こちらは、ファッション史に名を刻む芸術誌
《GAZETTE DU BON TON(ガゼット・デュ・ボントン)》の1922年第2号です。
1912年の創刊以来、フランス上流階級を象徴する存在として、
アール・デコ様式の確立に決定的な役割を果たしたシリーズです。
本号は、その中でも1922年を代表する傑作号のひとつ。
収録アーティストの顔ぶれは圧巻で、
「アール・デコの全貌を1冊で体現した号」
と評されており、
挿絵作家一覧
・ピエール・ムールグ(Pierre Mourgue)
・ピエール・ブリソー(Pierre Brissaud)
・アンドレ・マルティ(Andr Marty)
・ジョルジュ・バルビエ(George Barbier)
・ヴァランティーヌ・ユゴー(Valentine Hugo)
・ベニート(Benito)
・タイアット(Thayaht)
・ジョルジュ・ルパップ(Georges Lepape)
印刷部数は 1600〜2000部前後と言われており、
完本に関しては、その中でわずか400部ほどと
言われております。
メトロポリタン美術館
ヴィクトリア&アルバート美術館
フランス国立図書館
にも所蔵されているクラスの
現存する中では幻と言える文化資料です。
【本誌の価値】
バルビエやマルティなどの巨匠が掲載されているのは、
もちろんのことですが、
唯一の女性芸術家ヴァランティーヌ・ユゴーが参加した
数少ない号で、彼女の作品は「女性の視点から見たエレガンス」を表現しています。
後にシュルレアリスム(超現実主義)の巨匠に君臨した
彼女が《Gazette du Bon Ton》に寄稿したこの時期の作品は、
「シュルレアリスム巨匠の初期作品」として美術史的に極めて重要です。
版画制作よりも水彩・デッサン中心の作家で、
出版物への寄稿が少ないため、
《Gazette du Bon Ton》への掲載は数号のみで
作品数が少なく、パリ装飾美術館やポンピドゥー・センターなど美術館のコレクションでしか見られません。
サザビーズやクリスティーズでは、
彼女のデッサンやポショワール作品が20万円〜100万円台で落札されてます。
当号はフランスファッショ史で見ても
最高峰の評価を得る貴重な一冊で、
現地の美術館、博物館に展示されて遜色のない逸品です。
ぜひこの機会にお手元に迎え、
アール・デコの息吹とともにその魅力をご堪能ください。
【入手に際して】
本号は、長年フランス国内の旧蔵書家のもとで大切に保管されていた一冊です。
コレクションの整理の際に、ご縁あって譲り受けたもので、保存状態・色彩の残り方ともに極めて良好です。
【初期不良について】
初期不良は返品返金ご対応します。
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