展示即売会図録本 五代加藤幸兵衛・加藤卓男 金彩・ラスター彩展 作品集 写真集 人間国宝
会期/1981年1月15日~20日
会場/大阪なんば高島屋
約25x24x0.7cm
59ページ
作品写真図版 フルカラー 五代加藤幸兵衛30点 加藤卓男37点
※絶版
※当出品商品は、「図録本」のみです。やきもの作品ではありません。
わずか6日間という短い会期の上・会場限定・一部の顧客のみしか入手できないものです。
大変貴重な、展示即売会の販売図録・個展カタログ写真集・作品集。(価格表はありません)
幅広い技法を持ち、美濃焼を代表する作家五代加藤幸兵衛の金襴手作品と、
その輝く色彩も紋様も変化に富み、ペルシアの地では既に400年前に途絶えていた〈幻の陶器〉ペルシア古陶。
日本でただ一人このペルシア古陶の研究を極めて再現した、加藤卓男のラスター彩、青釉作品を集めて一堂に展観。
本書一冊で、二人の巨匠の作品を楽しむことができます。
【六代加藤卓男】 1917- 2005年 陶芸家。
国指定重要無形文化財保持者 (人間国宝)平成7年指定。岐阜県重要無形文化財。
ラスター彩、青釉、奈良三彩、ペルシア色絵、正倉院三彩などを再現。
宮内庁正倉院より正倉院三彩の復元制作を委嘱される。岐阜県名誉市民、多治見市名誉市民。
【五代加藤幸兵衛】 1893-1982年 陶芸家。
青磁、金襴手、染付、赤絵、天目など中国陶磁をはじめ、乾山、李朝など幅広い技法を駆使し、
昭和48年には岐阜県重要無形文化財保持者の認定を受けるなど、現在の幸兵衛窯の礎を築き上げた中興の祖。
全作品の寸法掲載、陶歴、作家写真。
五代加藤幸兵衛は金襴手作品に絞り、水指、蓋瓶、花瓶、花生、香炉、壺、棗、香合、瓢壺/徳利、酒杯/ぐい呑、馬上杯など30点、
加藤卓男はラスター彩、青釉黒彩、青釉金彩 皿、水指、茶碗、壺、花生、花器、陶額、香炉、香合、酒杯/ぐい呑、高台鉢、鶏冠壺など37点、
フルカラー写真。
発行部数も少なく、また、人気の高い作家のわりに、現在は作品集や図録、関連書籍もほとんど無く、
コレクター、骨董品、茶道具、民藝、工芸、陶芸愛好家必携の大変貴重な資料本。
【ごあいさつ】
美濃陶芸界の最長老として、
あらゆる陶技をきわめ、その作域の広さで定評ある
五代加藤幸兵衛先生は、すでに米寿を過ぎ、
なお格調をくずさない金襴手を、
白地・赤地・緑釉・瑠璃金彩と、
生涯をかけた作陶生活の集大成ともいうべき
多彩にして華麗な作品をご出品いただきました。
一方、本場でも杜絶えたといわれる
ペルシア古陶の研究・再現に成功して
二十五年になるというご長男・卓男先生には、
そのひたすらなる追求の成果である
あやしくも美しいラスター彩で飾って
いただきました。
あわせて百五十歳、美しくもめでたい
新春の展観になりました。
どうぞご高覧くださいますよう
お願い申しあげます。
【ごあいさつ】作家 加藤卓男
この度、高島屋美術部のお勧めにより、
関西では四年ぶりに作品を発表させて
いただくことになりました。
父幸兵衛は本年八十九の齢を数えましたが、
今回は長年手がけてきました金襴手に
絞って仕事をいたしました。
私もラスター彩とペルシアンブルーに
とりかかって、いつの間にか二十五年になりました。
やっとのことで一山越したと思えば、
又その向うには峰が立ちはだかり
この道は果てしがありません。
皆様の御指導と御鞭撻を切にお願いして
御挨拶といたします。
【掲載作品】図録より一部抜粋 寸法記載
五代加藤幸兵衛
萌黄地金襴手木菟文水指