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岩波文庫
①著者別番号：青113-1
②著者：田口卯吉
③校訂：嘉治隆一
④発行日：1992年9月28日　第34刷（1934年7月15日　第1刷）
⑤装丁：カバー装　234頁
⑥状態：普通　蔵書印なし、書き込みなし
⑦コメント：1992年秋のリクエスト復刊の１点。入手困難。
　本書は、明治の史学者・経済学者であり、政治家・実業家であった田口卯吉が、ヘンリー・バックルやフランソワ・ギゾーなど外来の文明史に範をとりつつ経済事情と精神文化の相関関係を軸にして日本史を通観した、わが国最初の本格的文明史論である。豊かな学殖に基づいて西洋の新思想と日本古来の伝統とを渾然と統一したこの文明史論は、わが国近代史学に深い影響を及ぼした。

巻之一
　第一章　神道の濫觴より仏法の弘まりしまで
　第二章　漢学の渡りしより京都の衰へしまで

巻之二
　第三章　封建の権輿より鎌倉政府創立に至る迄の地方の有様
　第四章　鎌倉政府の創業より其治世の間の有様

巻之三
　第五章　鎌倉政府の滅亡より南北朝の戦まで
　第六章　南北朝の戦乱以後戦国に至るまで

巻之四
　第七章　日本文学の起源より千八百年代まで
　第八章　鎌倉政府創立以後戦国に至るの間日本文学の沿革

巻之五
　第九章　戦国乱離の有様より二千三百年代の半頃まで
　第十章　徳川氏禍乱を戡定せしより二千五百年代の末に至る
　第十一章　徳川氏治世の間に世に顕はれたる開化の現像

巻之六
　第十二章　徳川氏治世の間に世に顕はれたる開化の現像
　第十三章　徳川氏治世の間勤王の気の発せし事