商品説明下部にも写真がございます
幕末最高の名工・源清磨の改名直前、正行銘時代の傑作短刀
頻りにかかる金筋・砂流しが見事、清磨の本領が発揮された志津写しの名作
「四谷正宗」と称される、正宗を凌ぐほど見事な相州伝の傑作
大身旗本の注文と思われる、南北朝時代の短刀を狙った内反りの古雅な短刀の姿
清麿銘改名直前、四谷伊賀町居住時代の弘化二年の裏年期入り
清麿時代を凌ぐとも評される、「正行」時代の最高傑作
刀:「源正行 弘化二年八月日」
※刀剣類は、法律に基づき都道府県の教育委員会に所有者変更の届出が必要です※
【寸法】
登録証種別:短刀
登録証銘文:「源正行 弘化二年八月日」
登録証長さ:23.5cm
登録証反り:0.0cm
元幅:2.1cm
先幅:1.95cm
元重:0.45cm
先重:0.4cm
【刀身】
平造、庵棟、身幅および重ねやや薄め、内反
鍛え、小板目詰まり、地景細かに入り、地沸強くつき、金色やや黒めとなる。
刃紋、互の目乱れ、丁子ごころ交じり、足・葉よく入り、沸よくついて荒沸を交え、金筋・砂流し頻りにかかる。
帽子、乱れ込み、砂流しかかって突き上げ風となり返る。
中茎、生ぶ、先栗尻
ハバキ、銅一重
【説明】
幕末の名工・源清麿による、弘化二年の裏年紀を有する正行銘時代の金筋・砂流し見事な名短刀です。
源清麿(初名・山浦環)は、新々刀の頂点に立つ巨匠で、文化三年(1813年)に信濃の地に生まれました。
兄であり、同じく名工として名高い山浦真雄に師事し、のちに旗本・窪田清音に抱えられています。
この間、武器講や長州出奔など多彩な逸話に富み、その最期は謎多き自刃で幕を閉じるなど、まさに幕末の破天荒な刀匠として知られており
古くから新々刀の頂点として、愛刀家から絶大な崇敬を集めてきた名工です。
作風は志津や左文字に範を取った相州伝の出来であり、大切先の豪壮な刀姿が特徴です。
明るい地刃に金筋・砂流しが奔るその出来映えは本歌を凌ぐとも評され、古くから愛刀家垂涎の的となってきました。
晩年に居住した地名にちなみ「四谷正宗」とも称されております。
本作は清麿と改名する直前、弘化二年の裏年紀を刻む正行銘の短刀であり、近年まで一流の愛刀家によって所持されていた完全生ぶ出しの未鑑定刀です。
南北朝期の短刀を意識した古雅な内反りの刀姿に、清麿が最も得意とした志津写しの金筋・砂流しが刀身全体に顕著に現れた、南北朝相州伝写しの傑作となっています。
黒味を帯びた板目肌がよく詰み、地沸が微塵に付くなど、清麿の特色が余すところなく示されています。
長さ七寸七分ほどの小振りな短刀ながら、ひと目で清麿作と分かるほどの明瞭な地刃の働きは、まさに名工たる所以といえるでしょう。
正行は本作の翌年、弘化三年に「清麿」と改名していますが、弘化二年当時は四谷北伊賀町の組屋敷にて独立し、
覇気に満ちた作を多く手掛けた時期にあたります。本作もまた、四谷近隣に居住した大身旗本の短刀、あるいは守り刀として製作されたものと考えられます。
前述の通り本作は生ぶ出しながら、保存状態は極めて良好で、鑑賞や鑑定審査への提出にも全く支障はありません。
刃切などの致命的な疵もなく、そのままでも十分にお楽しみいただける健全かつ覇気に富んだ一振りです。
その見事な出来栄えから、高位鑑定書の取得を目指すのも一興でしょう。
清麿作、なかでも最も覇気に満ちた弘化年紀の短刀は極めて人気が高く、このようにコレクターの放出という機会が無ければ世に出ることは滅多にありません。
特に正行銘時代を清麿銘以上に評価する愛刀家も多く、まさに知る人ぞ知る時代の名短刀と申せます。
この貴重な機会をお見逃しなく。愛刀家一世一代の家宝、あるいは守り刀として、ぜひお手元にお迎えください。
【ご注意事項】※入札前には必ずお読みください。入札後は以下へ同意いただけたものとさせていただきます。※
・本商品は委託出品ですので、返品不可、ノークレームノーリターンでお願い申し上げます。
・商品の写真はできるだけ現物に忠実なように撮影していますが、どうしても現物の状態を表現しきれていない場合がございます。
・商品が未鑑定品の場合、商品説明の記述は見解の一つであって鑑定結果等を保証・お約束するものではございません。
・骨董品・中古品であるという事をご理解いただき、過度に神経質な方のご入札は申し訳ありませんがお断りいたします。
・寸法は、専門の器具を使用して採寸している訳では無く、あくまで素人採寸のため誤差はご容赦ください。
・写真を良くご覧の上ご判断いただき、あるいはご質問をいただいた上で責任のあるご入札をお願いいたします。
・終了の当日や終了直前でのご質問には回答できない可能性がございますので、ご質問は時間にゆとりを持ってお願いいたします。
・落札後24時間以内のご連絡、3日以内のご入金、および受取後24時間以内の受取連絡をお願い致します。
・ご連絡ご入金頂けない場合、誠に恐縮ではありますが入札者様都合で落札を取り消させていただく場合もございますのでご注意ください。
・評価が新規の方でご連絡が無い方、および過去の取引にて著しく悪い評価がある方の場合、入札をキャンセルさせていただくことがございます。