
子どもにまなぶ家庭教育 情感編
(2024年 10月 7日 23時 39分 追加)目次
はしがき
家庭における
人間教育のねらい
11
人間の子どもは弱いがゆえに強くなる(11) 家庭教育
は子どもにまなぶことからはじまる(一五) 人間教育の
ねらい(六)
感謝の心を育てましょう…………………………………二 五
知育偏重の教育は誤り(言) 子どもの人間性を尊重す
る(元) 感謝の心を育てる(言)
豊かな心を育てる情操教育…………………三 九
『人間らしさ」を育てる( ) 情操とは何か (0) 家庭
心の発生とその育て方
子どもの持つ恐怖感情 …一五五
子どもに現れる劣等感
(一七四)
育てるための要点は何か(一) 子どもの感情を育て
るときの問題点(一)
「心」は後天的に育てられる (1) 人間の本性は善
か悪か(一哭) 心の発生とその成長(一) 環境は子ど
もの心をつくる(三) 心を伸ばす感化の教育(一)
恐怖と人間(一) 人体に起こる恐怖感情と影響(一)
どのようにして恐怖感情をとり除くか(一元)
劣等感とはどんな感情でしょう(10) 劣等感を持つ とどう変わるか(二) 劣等感の原因とその矯正法
(2024年 10月 7日 23時 41分 追加)人生をよりよく生きるために・・一八三
生活経験から何を学ぶか(一八三) 欠点のない人は発展 しない(六四) 退行現象をどう乗り切るか(一) 生き
がいある人生とは(一)
心のけがに気をつけましょう・・・・一九七
子どもの成長線と
心と体(一) 感情とホルモンの分泌(三) 心のけが と
子どもの性格(10X) 反省する心(九)
人間のもつ精神力の尊さ(二) 成長線を傷つけては
いけない(三五)
その伸ばし方
子どもの連帯感を
育てましょう
社会は連帯感によって成り立つ(言) 幼児前期の育
むすび
自分自身を生かす力
て方(三) 幼児後期の育て方(壱) 児童前期の育て
方(三元)児童後期の育て方(二三一) 中・高校生期の育
て方(三)
貴重な今をいかに生きるか () 自分の体は自分の
ものではない(〇) いかにして自分をつくるか(三)
(2024年 10月 7日 23時 43分 追加)はしがき――情感教育の重要性――
人間の行動をおこす原動力は、知識でも理性でもなく、実に感情そのものです。 わたしたちはとかく、行動のもとは、知性であるかのように思い違いをしているようですが、 朝起きるときから夜寝るまで、食事をするにも、新聞を読むにも、人と話をするのも、遊ぶの
も、働くのも、すべて感情を交えないで行動することはできません。 のど 食事の時間がきて、目の前にご馳走がたくさんならんでも、食べたいという意欲がおきなけれ ば、人は箸を取って食物を口にはこぶことはできないでしょう。たとえ口まで持っていったとし ても、そのとき何か心配ごとでもあって心が痛むとしたら、食事も喉をとおらないのではないで しょうか。心に気がかりなことがあれば、あたたかいフトンの中に入っても、なかなか眠りにつ くことのできないことは、みなさんも日常生活で経験していることと思います。
特に子どもの生活は、理性に弱く、ほとんど感情に支配されていることを知るならば、親も先 子どもの感情の動きをよく理解して、それにそった教育をしなければならないはずです。 いまは、どこの家庭でも、子どもの教育には大変熱心です。それは結構なことですが、ともす ると、知識の詰めこみだけに力がそそがれて、子どもの人間性を育てることが、おろそかにされ