価格表付き 展示即売会図録 エミール・ガレ アール・ヌーヴォー 工芸ガラス 会場限定本 作品集写真集 50点
花瓶 花入 水差 香水瓶 花器 酒器 鶴首瓶 植物文 草花文 蘭文 花文トンボ文 蝶文 風景文 睡蓮文 ほか
サインの有無 位置 刻銘 レリーフ エマイユ など サイン写真画像
フランス鑑定組合鑑定人ジャン・クロード・ブルーニョ鑑定
会期:1985年10月25日~30日
会場:天満屋岡山店美術部
1985年 発行
約25x24x0.4cm
フルカラー
30ページ
※別刷りの価格表付 50点 (うち11点は価格設定無し)
※会場限定本
※絶版
わずか6日間の会期の上・会場限定、購入者、一部の上得意顧客などのみしか入手できない図録本・作品集・作品写真集。
唯一フランス鑑定組合鑑定人かつ蒐集家ジャン・クロード・ブルーニョ/ジャン・クロード・ブルノによる鑑定済の、
アール・ヌーヴォーを代表するエミール・ガレによる花瓶を中心に、
厳選された逸品・本物真作の作品写真と、寸法、制作技法、サインの有無と位置・内容の説明(刻銘・レリーフなど)
、うち27点の作品にはサイン部分の写真画像(モノクロ)を収録。
数百万円クラスを中心とした名品ばかりを集めたもの。当時の販売価格を掲載した価格表つき。
各作品の美しいフルカラー写真図版、エミール・ガレの略年譜、技法解説を収載。
特にガラス作品のサイン刻銘レリーフの種別とその位置についてテキストで言及され、
さらにサイン部分の写真画像が掲載された図録は数少なく、
コレクター、愛好家必携の大変貴重な資料本。鮮明な写真が美しく、写真集としても見ごたえのあるもの。
初回の売り出し・販売場所や制作発表時期を証明する上でも、真贋鑑定などにおいても、
このような図録は、鑑定書以上に価値ある存在としてコレクターに重宝されるものです。
【ごあんない】より一部紹介
この度、天満屋岡山店では「ガラスの美 エミール・ガレ展」を開催致す運びとなりました。
ガラス芸術は1900年のパリ万博に於いて、有史以来の頂点に達しました。その旗手として活躍したエミール・ガレは20世紀末を迎えた今日でも他の追従を許さぬ高峰に座しております。エミール・ガレの驚異的な作品の発表が始まってからほぼ一世紀、彼の芸術的評価はますます高騰するばかりです。
今回の展覧会は、特に彼の秀作を集め、まさに『エミール・ガレの世界』を再現いたします。是非この機会にお見逃しなくご来場賜わりますようご案内申しあげます。尚、ガレの初期、及び難解かつ高度な技法による作品につきましては、特に世界唯一のガレ鑑定人であり偉大な収集家でもあるジャン・クロード・ブルーニョ氏のご協力を載きました。
【メッセージ】より ジャン・クロード・ブルーニョ フランス鑑定組合鑑定人
象徴的詩人、アヴァン・ギャルドの工芸家、すぐれた植物学者、著名な科学者である芸術家、そして植物と牧神をテーマにした彼の作品には、押入、彫刻、エマイユ、シズレがほどこされ、その秀でた着想は、日本美術に通じている。
ガラス、それは永遠かつ魅惑的な素材、大地と錬金術の火との果実!
わが偉大なるガラス工芸の巨匠、ナンシー派の真なる指導者エミール・ガレをいかに表現できようか!
秘められたその思想、不減な人間性への愛!
稀有な酸化物、金銀プラティナといった高貴な金属のミステリアスな混合、素材の内的結合、そこからわれらの眼差しを満足させる詩と美が生まれる。
20世紀に生きる恵まれた者、とりわけこの大芸術家が与えた最高の作品に宿る思想を見つめ、所有する日本の皆様へ、
諸大陸を超えて届くこのメッセージをお読みになる方々、とりわけあらゆる芸術と文化に感性と敬意を抱き、伝統を重んじる日本の皆様は、今、至宝の前にいらっしゃいます。それをごらんになり愛して頂きたいと存じます。皆様を魅了することでしょう。
【技法解説】より
被せガラス
透明または色ガラスの上に異った色ガラスを被せたもの。上層ガラスをカットやエッチングあるいはグラヴィールで研削したものを一般にカメオ・グラスという。
アプリカシオン
ガラス器に別種のガラス片を貼りつける技法で、ガラスが熱いうちに行われる。アップリケされた後、グラヴィール等で形を整えたりエナメル等で彩色され、細部を完成させる。
エマイユ彩
エナメル彩のことで、エナメルペイント(低融点のガラス質の顔料)による彩色法である。絵筆でガラス器表面に付着させ、500°℃前後で焼きつける。ガレがトンボの眼や羽の表現に使った技法は宝石エナメル(エモー・ビジュー)といい、金箔の上から半透明エナメルで彩色したもの。またエマイユ技法の一種で特に墨絵のように黒っぽい淡彩色で絵画風に絵付する技法をカマイユという。
カボッシオン
頭部表面がまるくみがき出された宝石のこと。このカボッシオンのように丸形にガラスをみがきガラス器に加飾する技法。さらに頭部面が彫刻されることもある。
クラッケリー
熱い状態のままのガラスを急冷することによりおこる不規則な網状のひび割れのこと。これを再度炉でなまし熔着させ、文様化する。
マルケトリー
象嵌技法のこと。色ガラスの小片をガラス器本体に固着させる技法で、ガラスの場合特に困難といわれる。
ビュラージュ
気泡封入ガラスのこと。ガラスが熱い状態のままで、ガスを発する金属塩化合物を付着させ、更に透きガラスを被せると、その層の間に気泡が発生する。
アンテルカレール
装飾封入ともいい、冷却したガラス器に充分加飾したのち、再加熱してさらに透明ガラスを被せる技法。遠近表現やイメージの重層などに効果的で、最・も繊細をきわめる技法の一つ。
グラヴェ
ガラス表面を研削して文様を彫刻する技法で、彫りの細かさ、彫る道具によってア・ラ・ムール、ア・ラ・ルー、ア・ラ・ポワン、シズレなどの種類がある。(グラヴィール)
アシッド
フッ化水素と硫酸の混合液でガラスを腐食させ文様を彫り出す技法。
(エッチング)サリシュール
アンテルカレール技法の一種で金属酸化物や貴石等を混入する技法。
サンドウィッチ
ガラスとガラスの間に大きめの金・銀・プラチナ等の箔をはさみこむ技法。
【作品解説】一部紹介
ホップ文花入
技法:被せガラス、グラヴェ、銀箔サンドウイッチ
「サイン: 底部の葉の中にグラヴェで Emile Galle fecit
高さ:10.7cm
年代:1894年
文献:THE ART OF FRENCH GLASS P78, No.97
アールヌーヴォーのガラス」P 63, No.90
EMILE GALLE P55
鑑定:J.C.BRUGNOT
海底文花入
技法:被せガラス、アシッド、ア・ラ・ムール、アンテルカレール、アンテルカレール・サリシュール
サイン:陽刻でGalle
高さ:33cm
年代:1900年頃
古代のアンモン貝の形を模し、いそぎんちゃく、貝蛸、プランクトン等海底の自然界を花瓶全体で表現した稀有、貴重な作品
鑑定:J.C.BRUGNOT
「ヴィクトール・ユーゴーの城」 梟に城文花入
技法:被せガラス、ア・ラ・ムール、
サリシュール
サイン:グラヴェで縦に Galle
高さ:31cm
年代:1904年頃
鑑定:J.C.BRUGNOT
ガレの作品の中でも、最も彼の象徴主義が表現されている名品の一 つ。闇夜に立つ幻想のヴィクトール・ユーゴーの城、梟、暗い木立、また花瓶の形は死を迎えようとしているガレ自身であるが、梟の羽根の後に見える赤い光が闇を追い払い、生・明を求めるガレの心情を表現している。
白鳥に人物文湖水図花入
技法: 被せガラス、ア・ラ・ムール
サイン:側面にグラヴェの星と陽刻でGalle
高さ:12.5cm
年代:1904年
ガレが没した1904年、実質的な後継者であったヴィクトール・プルーベが追悼の意味を込めて製作した代表的象徴主義派の名品。
ほか
【価格表】より一部紹介 うち11点は価格記載無し
ホップ文花入
海底文花入
葡萄の葉に蝗虫文花入
蝶文花入
葡萄文両耳花入
イスラム文両耳水差
月面小鉢
蓮葉に昆虫文皿
狩猟図ブロンズ台付盤
キャベツ花文両耳花入
「ヴイクトール・ユーゴーの城」梟に城文花入
花文煙草入
昆虫に小花文花入
蘭文酒瓶セット
群蝶文ブロンズ台座付杯
食虫植物文花入
海底文花入
貝に湖畔文花入
蜻蛉文水差
睡蓮に蜻蛉文花入
花蝶に風景文両耳花入
花文香水瓶
菊文花入
堆朱写花入
色紙ちらし文花入
甲虫文花入
中世写祝杯図酒器
新年記念水差
幾何学文銀巻杯
紋章文片手付酒瓶
騎馬人物文ゴブレット
騎馬人物文台付花入
桜草文両耳花入
睡蓮にかえると蜻蛉文平皿
柳に蝉文鶴首花入
蝶と草花文インク瓶
雪に松毬文鶴首花入
すぐり文鶴首花入
黒すぐり文鶴首花入
木の実文鶴首花入
中国写睡蓮文花入
海中文花入
菊文香水瓶
紫陽花香水瓶
カーネーション文瓶
木の実文鶴首花入
菖蒲文花入
蘭文花入
クレマチス文花入
白鳥に人物文湖水図花入