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こちらは、古くから茶の湯や禅宗寺院などで用いられ、

特有の端正な形で知られる「名月椀」の系譜に属する

江戸後期頃の蓋椀です。

名月椀は、桃山時代に確立された意匠を元に、

その後も各地で写し・写しの優品が作られてきました。

本作はその流れをよく伝えるもので、

桜文螺鈿を繊細に散らした、たいへん愛らしい時代椀です。

螺鈿椀は現代でも人気がありますが、

時代物の螺鈿椀で、なおかつ名月椀の形式をとる作品は

市場にほとんど出てきません。

雰囲気・バランスともに上質で、鑑賞に堪える一品です。

● 名月椀らしい柔らかな丸み

● 蓋と身の高さが揃う気品あるプロポーション

● 桜文螺鈿の配置が美しく、可憐で上品な印象

● 漆地の落ち着いた風合いに“江戸後期らしさ”が感じられる

● 現代品には出せない、古漆器特有の深みある景色

蒔絵・螺鈿のある時代椀は、近年特に評価が高く、

コレクションとしても飾りとしても存在感のある器です。

木地はしっかりとしており、

使用に伴う螺鈿の剥がれがいくつか見られますが、

時代椀としては自然で落ち着いた表情です。

割れ・大きな欠損などはございません。

詳細は写真をご確認ください。

径：約12cm

高さ：約9.5cm（蓋含む）

● 江戸期の漆芸椀をコレクションされている方

● 螺鈿の優品を求めている方

● 名月椀の形が好きな方

● 時代物の“雰囲気の良い椀”を探している方

江戸後期の名月椀系螺鈿椀はまず出てこないため、

コレクションとして良いアクセントになります。